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地方創生部門(内閣府地方創生推進事務局長賞)

まち・ひと・しごと創生総合戦略の推進につながる誌面作りに取り組んでいる媒体から、企画の切り口や写真、コピーライティング、デザインの表現力に優れている媒体を表彰

内閣府地方創生推進事務局長賞(民間)

出羽庄内地域文化情報誌 Cradle[山形県]

「出羽庄内の魅力を地域内外に発信する」をコンセプトに創刊しこの9月号で11周年を迎えました。出羽庄内の特に文化を発信することにこだわり、特集は毎号10~12ページで丁寧に取材し掲載しています。9月号では「清風万里の秋、禅堂を訪ねて」と題し、禅に触れ、親しむことを紹介しました。庄内には曹洞宗のお寺が多く禅の魅力的な取り組みが行われています。コロナ禍の中で、読者が心の落ち着きを求めているのではと企画しました。こうした長い年月を経て地域に醸成された文化は地域の大きな価値資源です。この価値資源を地域に住む人が良く知ること、そして地域に誇りを抱き、地域を楽しむこと、またその魅力を地域外にも発信して広く知り訪れてもらうことが、地域に元気を与え地方の創生をもたらすと考えます。高校生などが取材する連載もあり地域の高校2年生に全員配布しています。地域の魅力を良く知ることにより地元定着につながればと思います。

審査コメント

地方創生は、東京圏への人口の過度の集中を是正し、それぞれの地域で住みよい環境を確保して、将来にわたって活力ある日本社会を維持することを目指しています。地方創生の実現には、私たち国民一人ひとりが、自らが関わる地域の豊かな自然、歴史や文化・伝統、特色ある農林水産物といった様々な魅力を積極的に学び、触れることによって、「その地域への誇り・愛着」を醸成し、ローカルの魅力を再発見し、広く発信していくことが重要です。そういった点で、エントリー作品はいずれもローカルの魅力を深掘りし、発信することによって、地域の価値の再認識を促す素晴らしい作品揃いでした。なかでも「Cradle」については、山形県の出羽庄内地域において丹念な取材を行い、自然、食、歴史や文化・伝統などの様々な視点から地域の魅力を伝えてくれるものでした。とりわけ特集記事においては、文化を発信することにこだわった誌面づくりがなされており、9月号は「清風万里の秋、禅堂を訪ねて」をテーマとして、僧侶の言葉を通じながら、禅寺にかかわる地域の魅力を教えてくれるものでした。2010年の9月から11年間、出羽庄内地域の魅力を発信し続ける本誌は、域外からの来訪者を促すだけでなく、地域の人々自身が生まれ育った郷土を誇りに思えるものとなっている点を高く評価しました。

受賞の喜びの声

この度は内閣府地方創生推進事務局長賞を受賞させていただき、とてもありがたく感謝申し上げます。「出羽庄内の魅力を地域内外に発信」をコンセプトに、「Cradleらしいものをつくる」にこだわって制作してきたことが評価され、スタッフ一同とても喜んでいます。創刊12年目を迎えましたが、無料地域文化情報誌の発行はなかなか大変です。昨年のビジネスモデル部門で最優秀賞を受賞した「petit JP01」さんを参考に、いま「別冊Cradle」を企画し来年度発刊を目指しています。新しい企画に挑みながら、「Cradle」の発行を継続できるよう努力を続けてまいります。全ての地域情報誌は地域を元気にすることを目指し発行を続けていると思います。真の地方創生には、「地域自らが、地域の魅力を発信する力を持ち続けることが必要」と思っています。この度の受賞を励みに、一層努力してまいります。  

内閣府地方創生推進事務局長賞(自治体)

このまちにくらすよろこび Vol.1 Spring[埼玉県]

『このまちにくらすよろこび』は、郊外のまちの魅力を、個店の魅力から伝えることを試みました。何もないと思われがちな郊外のまちにも、このまちにしかない魅力的な個店があり、店主がいて、個店が作り出す『このまちにくらすよろこび』を共有することをコンセプトとしています。ターゲット設定は行わず、このまちにくらす人みんなを対象とし、個店や店主の多様性、インクルーシブな文章を目指しました。ただのおしゃれな冊子ではない、まちのあたたかさが伝わるデザインと写真は、特に近隣の方々と志木でくらす方々から好評を得ました。発行されるとすぐに、SNSでも拡散され、掲載店舗以外の店舗でも、冊子目的で訪れる方がいるなど、地域の注目を集めました。製作は、企画から取材、デザイン、写真、イラスト、すべてのプロセスにおいて、プロとして活躍する市民が担い、志木市の市民力をフルに発揮して作成しました。

審査コメント

埼玉県志木市において丹念な取材を行い、志木市に暮らす人たちの地域に対する誇りや愛着を伝えてくれるものでした。「志木のおいしいを探しに」をテーマとした本誌は、市内の魅力的な飲食店を「ひと」に焦点を当てて紹介することにより、そのお店の雰囲気が誌面からでも感じられるものとなっているほか、全体として温かな印象を与えるデザインから、それらのお店を身近に感じられる一冊でした。 本誌は、「このまちにくらすよろこび」という媒体名のとおり、まさに住民が地域の魅力を再発見し、自らが住むまちを誇りに思えるものとなっている点を高く評価しました。

受賞の喜びの声

地方創生とは何なのか、私たちなりにたどり着いた答えの一つが本誌に込められています。私たちは「このまちにしかない個店がこのまちにくらすよろこびを作る」このコンセプトで個店の人を紹介する冊子を作りました。冊子ができると予想以上の反響があり、冊子を置きたいと声をかけてくれる個店、冊子を求めてお店に訪れる人、SNSで紹介してくれる人がたくさんいました。読者投票でも多くの人がサポートしてくださいました。これは自分のまちを好きになりたいと、自分のまちに希望を持っているから起こした行動なのではないかと考えさせられました。地方創生とは、まちを愛したいという想いから育むことができるのではないでしょうか。「何もないまち」なんてどこにもありません。どこのまちにもそのまちにしかない個店があり、人があり、風景があります。そして人々は潜在的にまちを愛す理由を探しています。本誌がそんなことを考える一助となれば幸いです。

優秀賞(民間)

[順不同]

35MAGAZINE[北海道]

照れずに、愛を語ろうと思う。 みんながみんな、好きじゃないのかもしれない。 偏った趣味なのかもしれない。 でも、大きな声で「好きだ」と言わずにはいられないことが、 自分たちの北海道にはあふれている。 だから、ここで暮らすことに、 こんなにも喜びを感じるんじゃないだろうか。 そんないびつな「愛」の数々を丁寧に集めて、 形にしようと思いました。 そうこれは私たち作り手の自己紹介であり、 ラブレターでもある。 悩みに悩んで選びぬいた35のヒト・モノ・コト。 たった一人だって、いい。 強く共感してくれる人がいると信じて、 今、この一冊を送り出します

優秀賞(民間)

[順不同]

Fのさかな[石川県]

能登からさかな文化を全国に発信するフリーペーパーです。 日本海に突き出た能登半島のくらしは、海の恵みである「さかな」と共に成り立ってきました。毎回ひとつの魚を取り上げる巻頭特集では、魚の生態、食べ方、謎に至るまで、様々な視点から魚を掘り下げています。一般の読者の方だけでなく、食育に携わる方や水産業関係者の皆様にもご好評を頂いています。 今回は金沢市とのコラボ特別号。金沢の海の幸の魅力を伝えるマスコットキャラクター「さかなざわ さちこ」こと、さっちゃんと一緒に、見た目は地味だけど味は甘エビに並ぶほど美味な「ガスエビ」を紹介します。聞き馴染みのない名前かもしれませんが、注目度急上昇中のエビなんですよ。 本誌では魚の他にも、食・観光・文化・伝統・歴史など、能登をまるごと楽しめる一冊を目指して制作しています。

優秀賞(民間)

[順不同]

めぐる、[徳島県]

徳島は雄大な山や清流など自然に恵まれ、温暖な気候で暮らしやすい地方都市です。しかし、この地で暮らす豊かさは、当たり前すぎて時に見えづらくなることもあります。 「住んでいる人にこそ徳島をもっと好きになってほしい」。そんな気持ちを込め、「郷土愛」をテーマにめぐる、を創刊しました。私たちは徳島をくまなく巡り、取材を重ねました。時代とともに少しづつ変わっていく町の“今の姿”を新しい視点で丁寧にすくいあげると、観光スポットのようなよく知られた場所だけではなく、見慣れた徳島の中にたくさんの魅力が埋まっていることに気が付きました。 そうやって発見したガイドブックには載らない徳島の普段の暮らしや息づく文化を、この一冊にたっぷりとつづっています。

優秀賞(民間)

[順不同]

フリーマガジン gatta![山形県]

生まれ育った街を、素直に好きって言える。これって、素敵なことだと思いませんか?ここ山形には、全国的かつ世界的に見て決してひけをとらない、稀有な文化や素晴らしい風土、類い稀なる才能を持った人物が数多く存在します。しかし、実際ここで生活している方の多数はそのような優れた面を知らず、或いは知ろうとせず「山形=田舎=格好悪い」という短絡的な先入観から、山形という土地に対して否定的な見識を持っているという事実があることは否めません。誇りながらも消え去ろうとしている山形の文化や伝統を積極的に取り上げていくことはもちろん、普段の生活が大幅に変貌しないまでも、ほんの少し個々の山形を想う気持ちが変わり、もっとこの街が住みやすい場所となるため、親から子へ正しいことを伝えるために、そして何よりも“自分の故郷を誇りに思える”気持ちを育てるということが「gatta!」最大のテーマです。

優秀賞(自治体)

[順不同]

Petit JP01(プチ・ジェイピーゼロワン)深川市 vol.2[北海道]

 北海道のほぼ中央、石狩平野の北端に位置する深川市は、良質良食味米を全国に発信する国内有数の米どころです。米の年間収穫量32,100トンは、おにぎりに換算するとなんと約2億4千7百万個分になります!深川市の基幹産業である農業は、石狩川流域の肥沃な土地と恵まれた気象条件により支えられ、道内有数の生産量を誇る米や果物、そばなどの農産物と、それらを使った加工品の種類は豊富です。  深川観光協会が作成した本誌では、深川市を代表とする特産品の米や果物の生産方法や加工品の特集、観光情報など「食の宝庫」ならではの""オイシイ情報が満載な深川市の魅力をご紹介します。市民も知らないかもしれないディープな情報は必見です!

優秀賞(自治体)

[順不同]

私たちが石狩で就農する7つの理由。 Our Farming Story in Ishikari[北海道]

北海道の中でも石狩管内(札幌市ほか7市町村)は都市近郊農業が発展しており、今回は2人の女性就農希望者の目線を通した「7つ」の地域メリットを端的かつ直感的に訴えられるような冊子としております。 余談ではありますが、2人の女性就農希望者は本年(R3)地域に就農し活躍しております。

優秀賞(自治体)

[順不同]

yoriyori vol.2[長崎県]

長崎県長崎市が市内の若者に向けて発行する「自治体らしくない」フリーマガジンです。vol.2のテーマは「ナガサキ働くリアル」。一般的な、地元で活躍する“かっこいい働く人”を紹介するのではなく、読者層のちょっぴり上の世代の「働く人」の葛藤や挫折、憂鬱な時間などリアルな経験の中で、それぞれが見いだした「働く道」を特集。若い世代の琴線に触れるような、リアルな視点で長崎の魅力や価値観を切り取り紹介しています。若い世代の皆さんへ、「ナガサキで働くとはどういうことか?」をリアルに想像していただけるような特集を目指しました。

優秀賞(自治体)

[順不同]

MATSUDO USUAL[千葉県]

本誌は、松戸市での暮らし(=『まつど暮らし』)をテーマに、その魅力や価値を飾らずに、ありのままに伝えるPR冊子であり、松戸市のシティプロモーション活動の一環として制作しました。テレワークの普及等のコロナ禍での暮らしの変化により、本市を含む、都心にほど近い郊外エリアの注目が高まっている今を契機とし発行しました。 縁もゆかりもなく引っ越して来られた方へのいつもの暮らし方に関するインタビュー、暮らしに関する活動をされている方々へのインタビュー、公募による実態調査メンバーによるSNS等の暮らし実態調査の結果など、松戸市での本当の暮らしや地元ならではの情報を盛り込んでいます。 松戸市と新たに関わっていただけそうな方々へは『まつど暮らし』の正直な実態をお伝えるために、これまでも松戸市と関わりのある方々へは、改めて『まつど暮らし』を見つめ直すために、普段の姿のままを発信する内容になっています。

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